30過ぎて『SATC』のキャリーに憧れる、中身空っぽ女子【女子観察日記】

本連載は、筆者の周りにいる“突っ込みどころが満載な女性たち”をぶった斬る辛口コラムです。人の振り見て我が振り直せ、のことわざに習い、自省につなげていきたいと思います。気まぐれ更新です。

女子なら一度は憧れる『SATC』の世界観

世界中の女子が熱狂した、SATCブーム。1998年~2004年にかけて放送された、アメリカの連続テレビドラマ。“恋愛も仕事も、おしゃれも全部楽しむ!”というキラキラしたライフスタイルを贈るニューヨークの女性4人にスポットライトをあてた大人気ドラマ。

2008年10月に日本で映画が公開されると、瞬く間に“SATC旋風”が巻き起こりました。自由奔放に恋愛や性を謳歌する姿は、多くの女性の共感を呼び、それまで抑圧されていた欲望を解放する“肉食女子”たちも現れました。

かくいう筆者も、SATCに影響を受けた女子のひとり。当時は大学4年で都内にひとり暮らしを始めたこともあり、朝まで飲み歩いたり、男をとっかえひっかえしてみたり……。それはまぁいろんな意味でエネルギッシュな毎日を送っていました。

SATCのようなキラキラした生活って、女性であれば一度は憧れる世界だと思います。しかしあくまでもあれは“架空の世界”

リアルに再現するには限界がありますし、そのうちどこかで「自分、痛いな」と思うタイミングが来るものです。今回はいまだそのことに気付けていない、アラサー独身女性に登場していただきましょう。

30歳過ぎても『SATC』のような生活を送る女性

<プロフィール>
名前:佐和子さん(仮名)
年齢:33歳
婚姻:独身、彼氏あり
職業:フリーランスのライター

佐和子さんは、筆者が数年前に勤めていた会社の元同僚です。

女子観察の対象として、彼女の面白いところは「虚栄心の強さ」。大学受験で失敗した彼女は、いまだに学歴コンプレックスを引きずっており、恋愛や仕事でもつまらない見栄を張る様子が頻繁に垣間見えていました。

つい先日、そんな彼女と久々にランチへ行く機会があり、「結婚と仕事の両立」についてこんな会話をしました。

佐和子さん「私、最近仕事をセーブしてるの」

私「え、どうしてですか?」

佐和子さん「もともと仕事はすごく好きで30歳になる前は、職場でマネージャーになって、キャリアアップしていきたいって思いが強かったんだけど……。仕事を頑張れば頑張るほど、結婚が遠のいていく気がして」

私「なるほど……」

佐和子さん「女ってさ、ある程度キャリアを積むと、モテなくなるんだよね。女医の生涯未婚率とか知ってる?3割だよ?私も合コンやデートで男の人に仕事の話をすると、嫌な顔されることが多くて。やっぱり男って“仕事ができる女”とか“自分より年収の高い女”が嫌いなんだよねぇ

私「そうなんですね(遠い目…)」

佐和子さん「仕事をセーブしてからは、彼との時間を大切にしてるんだ。いずれは結婚や出産もしたいし。周りからは“せっかくキャリアを築いてきたのにもったいない”と言われることも多いけど、私は自分で納得して決めたことだから、これでいいと思ってる」

仕事も恋愛も頑張っている“つもり”

この会話だけ聞けばおそらく読者は「あー年収1000万超え。休み返上で仕事に明け暮れる、バリキャリ女子なんだろうな」と想像するでしょう。

しかし実際、彼女が忙しく働いていた頃の年収は、せいぜい500万程度。(たまたま彼女のデスクに置いてあった給与明細を見てしまったことがあって把握している)

今の年収は、Webライターとしての原稿料がメイン。月に20本こなしているとしても、おそらく手取り20万にも満たないと思います。

恋愛コラムニストとして不定期でメディアの取材を受けることもあるので、それらの報酬をあわせたとしても、年収300万前後でしょう。彼女の年齢からすれば、収入は低い方です。

東京タワーが見える家に住むために、港区にある築30年のボロアパートでひとり暮らし。仕事柄、企業のCMの記者発表へ取材に行くこともある彼女は、囲み取材で出会った女性タレントとツーショットで写真を撮り、さも芸能人の友達がたくさんいるかのように自分のSNSに投稿。

「この前取材でタレントの○○さんも言っていたけれど……」というのが口癖で、業界人っぽい自分がカッコいいと思っているところがあります。

3年付き合っている医者の彼氏がいるものの、相手はバツイチで結婚願望もないそう。本気で結婚したいならいい加減見切りをつけて、次を探したほうがいいのでは…と思うのですが、そんなこと、30歳を過ぎた女性に軽々しく言えるわけもありません。

住まいは港区。職業はマスコミ系(自称)。彼氏は医者。肩書きだけみるとカッコいいですが、現実は生活費を切り詰め、無理して都会のボロアパートに住むアラサー独女。

SATCのようなキラキラした生活に憧れて、今宵も夜の街へ繰り出す彼女に明るい未来は待っているのでしょうか。早いタイミングで夢から覚めてほしいと願うばかりです。