共働き夫婦なのに家事の負担は妻ばかり。不平等を解決するカギとは

イクメンという言葉が話題になる昨今でも、子育てや家事の負担はまだまだ女性側に重くのしかかっています。共働き家庭が専業主婦家庭を上回るようになったというのに、忙しすぎる毎日に「どうして私ばっかり……」と愚痴をこぼしたくなる瞬間ってありませんか?

実は私たち夫婦の間でも、定期的に「家事の分担をどうするか」で揉めることがありました。今回はその体験談から学んだ「共働き夫婦の家事の不平等」を解決するカギについてお話していきます。

「私だって働いてるのに…」家事の負担にイライラ

ムスっとする働く女性

私たちは結婚して1年半の夫婦です。ゲーム会社に勤務する主人の帰りは大体22時~23時頃。業務上のトラブルがあると0時を過ぎる日もあり、定時(19時)で帰ってくることはほとんどありません。

一方、私はフリーランスでライターをしながら、小さな女性サイトを運営しています。結婚当初はコワーキングスペースを借りたり、外注先のオフィスで仕事をしていましたが、妊娠をきっかけに100%在宅ワークに切り替えました。通勤をする必要がなくなった分、時間に余裕ができました。

もうすぐ出産を控えていることもあり、外注先の仕事はすべてお休みして、現在は自分で運営しているサイトの更新業務や問い合わせ対応のみ。1日の労働時間は2~3時間ほどです。

世帯年収の比率は、夫6割:妻4割。私はそれほど働いていませんが、4年ほど運営しているサイトのおかげで毎月数十万円ほど不労所得を得ることができています。

ライティングの仕事を受けていたときは、主人とほぼ同じぐらいの年収だったので、原稿の〆切に追われる日々が続くと、「収入は同じぐらい稼いでいるんだし、もう少し家事を手伝ってくれたっていいじゃん!」とイライラすることも。

料理や掃除はわりと好きな方なので、普段はそれほど苦に感じることなくこなしていますが、疲れが溜まったり気持ちに余裕がなかったりすると、どっかーん!!!!と怒りのマグマが噴火して、主人に暴言を吐いてしまっていたのです。

「私だって仕事してるし……」
「そんなに長時間労働する意味あるわけ?」
「裁量労働制で残業代だってたいして出ないんだから早く帰ってきなよ」
「仕事の生産性が悪いんじゃないの?」

ああ、今思い出してみても醜い言葉の数々……。いつも黙って私の怒りを受け止めてくれる主人には頭があがりません。

いくら仏様のような主人と結婚したからといっても、こうした言い争いが絶えない日々では「なんのために結婚したんだろう?」「私は結婚に向いていないのかな」と不安になってしまうもの。

加えて、話し合いのたびに「週に1度は早く帰ってきて家事をやるよ」「週末は自分がメインで家事をやるから」などルールを決めたとしてもなかなか改善はせず…。

主人のやり方が気にいらなかったり、仕事の忙しさで結局私が代わりに家事をすることになったりして、「約束したのにどうして守ってくれないの?!」とケンカになる日々が続いたのでした。

日々の仕事や家事にプラスして、今度はもうすぐ生まれてくる子どものお世話も待っている…。きちんとこなせるだろうか……。

ちょっと先の生活を想像するだけで不安しかありませんでした。

相手に期待するだけムダ!夫婦に「平等」なんて存在しない

天秤

家事の分担で言い争いになるたびに感じたのは、いくら相手に不満をぶつけても現状はそう変わらないということ。夫婦の間で「平等」って存在しないのです。

なぜかというとそもそも「男と女」って、家事に対する感覚ややり方がまったく異なるから。男性は1点集中型なのに対して、女性はマルチタスクが得意です。つまり脳の作りからして、家事は女性に向いている仕事といえるのです。

例えば、夕飯のカレーを煮込むとき。私は鍋でお野菜を煮込んでいる間に、洗い場に溜まった食器を片付けたり、使わない食材を冷蔵庫にしまったり…。同時進行で複数のことをこなすようにしています。

一方で主人の場合は、「じーっと鍋を見つめているだけ」。おかげで料理が完成するのも遅いし、主人が使い終わったあとの台所ってものすごく汚いんです。

言ってはいけないと頭ではわかっていてもつい横から口出ししてしまいます……(反省)。

掃除に対する考え方も異なります。私はどちらかというと片づけが苦手なほうですが、疲れた時に部屋が散らかっているとイライラするタイプなので、毎日掃除は欠かしません。

しかし主人はどれだけ部屋が散らかっていても気にしないタイプ。たぶん私が出産で里帰りをしたら、掃除機をかけるのは週1とかになるんだろうなぁ…と考えるだけで恐ろしいです。

もちろん世の中には、神経質な男性もいるでしょうし、ズボラな女性もいます。一概に「性別」で分類できるわけではありませんが、一般的にみて、女性のほうが細かいことが気になりやすいし、つい先回りして家事をこなしてしまう傾向にあると思うのです。

だから私は主人に期待するのをやめました。そもそも「夫婦間で家事の平等など実現できない」という前提に立てば、自然と夫婦の関係性や家事に対する考え方も変わってきたのです。

「家事は1日ぐらいサボっても死なない」という発想の転換

「私ばっかり家事をしている」「旦那さんは全然協力してくれない」とイライラしてしまう女性って、おそらく完璧主義で頑張り屋さんな人が多いです。

家族のために家のことを完璧にこなそう…とする姿勢は素晴らしいですが、毎日そんなに肩に力を入れていると疲れてしまいます。

実は私も同じタイプだったのですが、

「1日ぐらい掃除しなくても死なない」
「毎日一汁三菜の和食を用意しなくてもいい」
「たまにはお弁当作りをサボってもいい」

こうやって家事をサボる習慣を取り入れてみたら、自然とストレスが減って精神的にも余裕が出てきたのです。

それに家事って少しぐらい手抜きしてもそんなに困らないんですよね…。今までは「良い妻になろう!」と自分のエゴで頑張りすぎて空回りしていたのかも……と恥ずかしく感じています。

どうしても家事をやりたくない日は…

「手抜きをするのが苦手」という方のために、私が実践している「家事をラクにするための発想」を2つご紹介しましょう。

レトルト食品を買い置きしておく

主婦にとって夕飯のおかずは毎日の悩みの種ですよね。毎日家族のために何時間も炊事をするって大変なこと。その日の体調や気分次第で、「どうしても台所に立ちたくない日」って出てくるものです。

そんなときのために「炒めるだけ」「温めるだけ」のレトルト食品を買い置きしておきましょう。家族の健康を考えれば手料理が一番ですが、毎日一汁三菜の和食を用意しなくてもすぐに病気になることはありません。

レトルトのカレーを温める。冷凍食品を解凍しておく。

たった10分だけ台所に立てばいい…と思えば、それほど負担を感じずにこなせる気がしてきませんか?

家事が溜まっている時は気が向いたものから取り組む

体調が悪かったり、仕事が忙しかったりして、家事が溜まってしまうことってありますよね。

夕方になっても掃除が終わっていない。洗濯物は干しっぱなし。食器も片付いてない……。これだけやることが溜まっていると、どこから手をつけたらいいのやら…。うんざりしてしまうでしょう。

そういうときは、気が向いたものから取り組んでみてください。

例えば、私は家事の中でも食器洗いが嫌いなので、料理をするときはシンクにたまった大量の食器を放置したまま、料理を始めることがあります。

本来であれば、先に洗いものを済ませてから料理をしたほうが衛生的で効率もいいのですが、気分が乗らないときは無理しません。野菜を切ったり、フライパンで食材を炒めたりしているうちに、自然と気分が乗ってきたら、あとで食器を片付けます。

こうやって最初から自分の決めたルールに沿って完璧にこなそうとせずに、自分ができそうなもの・やりたいものから取り組んでいけば、意外とストレスを感じることなく、家事と向き合うことができるようになりました。

家事以外でもいえることですが、やる気が出ないときは「自分でハードルを下げてあげること」が大切です。

家事は手抜きだけどいつも笑顔な奥さんを目指そう!

家事を頑張りすぎていたときは、「これだけやってるんだからアナタも同じぐらい頑張ってよ!」と主人に怒りをぶつけてしまうことがよくありました。

しかし「手抜き」のコツを覚えてからは、主人が休日にダラダラしていても気にならなくなり、笑顔で過ごせる時間が増えたのです。

洗濯物が干しっぱなしでも、部屋の角に少しぐらい埃が溜まっていても、奥さんの笑顔さえあれば家庭って円満なんだなぁ…と強く感じています。

家事を完璧にこなさなきゃというプレッシャーに押されてイライラしてしまう方は、「少しズボラだけどニコニコ過ごせる奥さん」を目指してみるといいと思います。きっと旦那さんも後者を望んでいるはずですよ。