年の差夫婦が知っておきたい「得する年金の話」

老後の生活を支える年金。同世代カップルに比べて、男性が現役で働ける期間が短い年の差夫婦は、将来の生活に不安を持っている方も多いのではないでしょうか。

そんな皆さんへ朗報です。実は日本の年金制度は、年の差夫婦に優しい仕組みをいくつか持っています。年金を多くもらうための条件や注意点とは?今回は年の差夫婦が知っておきたい、得する年金のお話しをしていきます。

年の差婚に優しい、2つの年金制度

複雑でいまいちわかりにくい年金制度。テレビのニュースを見ていると、これだけ国債が膨らんでいるのに税金をあげないでどうやって社会保障を支えていくわけ…?と疑問に思いますよね。

私がおばあさんになる頃には、年金なんてスズメの涙ほどしかもらえないんだろうなぁ…。しかも私は社会人4年目で自営業になってしまったので、将来もらえる年金は国民保険だけ。毎月数万円で生活していくなんて当然無理ですから、今から老後にむけて貯金をしなければ…と毎日お金のことばかり考えていました。

しかし日本の年金制度について調べてみると、年の差夫婦に優しい制度を発見。なんでも年齢が離れていればいるほど、年下の配偶者がもらえる年金が増えるというすばらしい制度のようなのです。

年の差夫婦の老後をがっちり支えてくれる、期待の年金制度は以下の2つ。

・配偶者加給年金
・遺族厚生年金

これら2つの年金がいったいどのような制度なのか、年金を多く受給するためのポイントや注意点などもあわせて確認しておきましょう。

1.配偶者加給年金

配偶者加給年金とは、年金受給者の配偶者に支給される「年金の上乗せ制度」のこと。通常年金は65歳まで受給できませんが、年の差夫婦の場合は、旦那さんの受給が始まるタイミングで、その配偶者と子どもも一定の年金を受け取ることができます。

この加給年金には年齢制限があり、配偶者は65歳まで、子どもは18歳まで受け取ることができるため、夫婦で年が離れていればいるほど、加給年金の受け取り期間が長くなるというわけです。

加給年金の支給額

気になる加給年金の支給額は以下の通りです。

【加給年金額】
・配偶者:年間390,100円(月額32,508円)
・1人目・2人目の子:年間224,500円(月額18,708円)
・3人目以降の子:年間74,800円(月額6,233円)

配偶者の加給年金は年間224,500円ですが、それに加えて165,600円の特別加算を受け取ることができます。

加給年金をもらうための条件

加給保険を受給するための条件として押さえておきたいのは以下の5点。

<加給年金をもらうための条件>
・旦那さんが厚生年金に20年以上加入していること
・妻の厚生年金の加入期間が20年未満であること
・世帯の前年の年収が850万未満であること
・世帯の前年の所得が655万5000円未満であること
・損害年金を受給していないこと

加給年金は年金事務所で申請をしなければもらえないため、旦那さんの受給がはじまったら必ず行いましょう。

シミュレーション(14歳年の差夫婦の場合)

私たち夫婦はいくらもらえるのかなぁ…と調べてみました。私たちは現在、主人が41歳、私が27歳の14歳年の差夫婦です。

主人が65歳をむかえたとき、私は46歳。私の年金受給が始まるまで、まだ14年間もあります。この間は毎年40万円近くの加給年金をもらえるということですから、トータル600万円近くも得する計算に…!

ちなみに現在、子どもはいませんが、2~3年以内に作ろうかぁと話しているので、主人が65歳になる頃、子どもは成人していそう。ぎりぎり受給できないかなぁ…といった感じですね。

2.遺族厚生年金

遺族年金とは、年金受給者が死亡した場合に遺された配偶者に支払われる年金制度のこと。

遺族厚生年金の金額は、死亡した配偶者の老齢厚生年金の3/4の金額になります。さらに一定の要件を満たせば、「中高齢寡婦加算」という加算金(年間59万円)も遺族厚生年金として受け取ることができます。

その要件とは、
1.死亡した夫が厚生年金加入中、または厚生年金の加入期間が20年以上ある年金受給者であること
2.夫が死亡した当時、遺族厚生年金受給者(妻)の年齢が40歳を超えていること
3.夫が死亡した当時、夫によって生計維持されていた妻であること
4.子どもが18歳以上であること

中高齢寡婦加算は妻の年金受給が始まる前の40歳~65歳まで受け取ることができるため、万が一、夫に先立たれてしまった場合でも、生活を支えるうえで心強い味方となってくれます。

まとめ

年の差夫婦は、老後の生活について心配する方も多いよね。私もこの制度について知るまでは「いったいいくら貯金しておけばいいんだろう」と漠然と不安だったのですが、いろいろと調べてみて少し気がラクになりました。国の制度を賢く利用しながらお得に幸せな老後を過ごしたいものですね。