「夫に先立たれた後の余生の過ごし方」を真剣に考えてみた

先日、15歳年上の彼氏を持つ20代前半の女性からこんな相談を受けました。

「彼のことは大好きだけど、結婚はムリだろうなって思うんです。私たちは年の差が15歳もあるから、いずれ年をとったときに彼のほうが先に死んでしまうじゃないですか…。そう考えるともう少し年齢が近い人と結婚したほうがいいのかなって。彼も『いずれ好きな人ができたら振ってくれていいから』というし。別れを考えるとツラくなります」

まだまだお若いのに、何十年も先のことを想像して別れを選択するなんて…もっと今を大事にしようよ~と思いましたが、年の差カップルの中には「親やパートナーの介護」「一人で過ごす余生」などを理由に、なかなか結婚に踏み切れない男女も多いようです。

年の差婚でなくても、夫に先立たれる避けられないこと

年の差婚をすると、パートナーに先立たれる可能性が高くなる。余生をひとりで過ごすのは寂しい…という気持ちはわかります。しかし女性に生まれてしまったのであれば、年の差婚でなくてもかなりの確率でパートナーに先立たれる可能性があります。

日本人の平均寿命をみてみましょう。最新の調査では、男性が80.79歳、女性が87.05歳で、女性のほうが7年ほど長生きをしています。

つまり同い年の彼と結婚した場合でも、統計的にみれば7年間はひとりで余生を過ごすことになるということ。

年の差婚の場合は、これにさらに10年、20年とプラスされていきますが、十何年もひとりで暮らしていると夫のいない生活にも慣れて、新たな人間関係が形成されていくものです。

老後の生き方は多様化していく

それに「ひとりで余生を過ごすのが寂しい」って、だいたいの人はみんな死ぬときはひとりです。一昔前であれば、年の離れた夫婦は夫が先に死んでしまったとき、妻は「若くして未亡人」的な目で周りから哀れに思われることもあったでしょう。

しかしいまは時代が違います。日本の未婚率はこれからも上昇していきますし、かりに結婚したとしても3人に1人が離婚している時代です。ひとりの人が増えているので、老後の過ごし方は今後ますます多様化していくことでしょう。

都心では単身者が集まる介護付きのマンションも売られていますよね。女性のほうが長生きするので、気ままな独女たちが集う「シェアハウス」なんかも定着していくかもしれません。

私のおばあちゃんの場合

夫に先立たれた女性はどのように余生の過ごしいるのか。私の祖母を例にあげてみていきたいと思います。

私の父方の祖父は、私が中学校1年生のときにガンで他界し、それ以降、祖母はずっと一人で暮らしています。小さいときからおばあちゃん子だった私は、ひとりで暮らす祖母のことが心配で、マメに手紙を書いたり電話をしたり、長期の休みになると必ず会いに行っていました。

社会人になってからはすっかり会う機会が減ってしまいましたが、たまに電話をすると余生を楽しく過ごしている様子が伝わってきます。幸せな余生を過ごすための心構えとしておばあちゃんから学べることをまとめていきましょう。

・おばあちゃんに学ぶ余生の楽しみ方1:お茶飲み友達を作る

週に数回は近所に住むキクさんとお茶を飲みながらおしゃべりをするのがおばあちゃんの日課。キクさんもずいぶん早くに旦那さんに先立たれて、自然と独り者同士が集まるようになったのだそう。畑で育てた野菜や美味しいお茶菓子をもって、お互いに行き来する習慣が10年以上も続いています。

・おばあちゃんに学ぶ余生の過ごし方2:ひとり気ままを楽しむ

おじいちゃんと一緒に暮らしていたときは、毎日決まった時間に食事を用意して、家事と畑仕事、ご近所付き合いに大忙しでした。その生活もひとりになってからは一変。「ひとりだからレトルトのカレーでいいや」「今日は昼過ぎまでのんびり寝ておこう」と他人の生活リズムにあわせることなく、気ままに過ごせるようになったそう。

余生を楽しむために今からはじめておきたいこと

余生を楽しむためのキーワードは3つ。

・お金
・趣味
・友達

お金はたくさんあるに越したことはないでしょう。とくに私が年を取るころには年金だけで悠悠自適に暮らすなんてことはほぼ夢みたいなものですから、老後の不安を払しょくする意味でも、今から計画的に老後の資金作りを考えていきたいですね。

あとは趣味。年齢を問わず、趣味がある人って毎日楽しそうですよね。好きなことがあれば自然と人の輪も広がっていくはずです。いまはリアルの出会いだけでなく、インターネットやSNSのつながりも主流になってきているので、その気になれば孤独とは無縁の生活を送れます。

とはいえ、人はいつ死ぬか分からない

とまぁ、幸せな余生の過ごし方についていろいろと書いてきましたが、「人間いつ死ぬかわからない」という視点も忘れずに持っておきたいですね。

将来の不安を解消するためにお金を頑張ってためても、もしかしたら明日不慮の事故で死んでしまうかもしれない。20歳年上の彼と結婚しても、自分のほうが病気で先に死ぬことになるかもしれない。

遅かれ早かれ、「別れ」は誰にでも訪れるものなのです。そのタイミングについてあれこれ考えるよりも、今大切な人と一緒に過ごせることの幸せをかみしめ、思いやりのある生き方をしていきたいですね。